令和という新しい元号の幕が開き、新たな時代への期待感と共に、平成の時代を振り返った方も多いのではないでしょうか。令和には人々が美しく心を寄せ合う中で、新たな文化が生まれ育つという思いが込められており、私たちも互いに研鑽を積みながら、更に魅力ある吟詠剣詩舞道を創り上げていこうではありませんか。
さて、令和初となる茨城県芸術祭吟詠剣詩舞道大会は、11月17日秋晴れのもと茨城県東海文化センターにおいて行われました。会場へお越しになられたお客様には楽しんでいただけましたでしょうか。大会の模様を動画を中心に纏めました。ご覧ください。
【合吟コンクール】
成績 | 優勝 | 準優勝 | 第三位 |
烈公杯 5人立 | 詩吟朗詠錦城会 | 岳謙流吟道岳謙会 | 岳謙流吟道岳謙会 |
義公杯 10人立 | 詩吟朗詠錦城会 | 海洲流 | 八洲流吟詠会 |
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烈公杯優勝:詩吟朗詠錦城会 | 義公杯優勝:詩吟朗詠錦城会 |
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【各会各流有志による剣詩舞の部】
川中島 | 頼山陽 |
寒梅 | 新島襄 |
名槍日本号 | 松口月城 |
大楠公 | 徳川景山 |
中秋月を望む | 王建 |
和歌 風になびく | 西行法師 |
春夜 | 蘇軾 |
相馬の秋 | 山田絮州 |
筑波山 | 本間憲一郎 |
磯浜望洋楼に登る | 三島中洲 |
芳野懐古 | 梁川星巌 |
菊花 | 白居易 |
川中島 | 頼山陽 |
山中の月 | 真山民 |
霞ケ浦夕景 | 角光嘯堂 |
武蔵野を讃う | 土屋忠司 |
烏江亭に題す | 杜牧 |
以上17番の動画をご覧ください
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【式 典】
大会会長の長岡鳳晃先生と大会実行委員長の吉田裕峰先生よりご挨拶をいただいたあと、会場である東海村の山田修村長より『世の中全体的に少子高齢化の波で、次の世代が育っていかない時代ですが、今この場を若い人達に繋いで行っていただきたいと思います。来年は友人・知人を連れてこの会場をいっぱいにしてもらいたいです。今日が良き思い出になりますようご祈念申し上げます。』とご祝辞を賜りました。
【企画構成吟舞 第一部 未来への翔】
吟舞界の将来を担う若手の吟者・舞者七番の熱演をご覧ください。
こども達の力は大きいですね。終始会場が和みました。皆さまの温かいご声援に感謝致します。
春夜 | 蘇軾 |
朗唱:三学・吾汝語・吾十有五にして | |
江南の春 | 杜牧 |
西南の役陣中の作 | 佐々克堂 |
春日家に還る | 正岡子規 |
筑波山 | 本間憲一郎 |
水戸八景 ※吟は高世幸明先生です | 徳川景山 |
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【企画構成吟舞 第二部 靜御前古河に斃る 『たまゆらの恋』】台本:神峰貴風
光了寺に靜女の舞衣を観る | 大槻磐渓 |
五条橋(抜粋) | 松口月城 |
越天楽今様 | 慈鎮和尚 |
和歌 麗しき | 詠み人知らず |
奇襲鵯越 | 大野恵造 |
豪雄義経 | 松口月城 |
~琵琶~壇の浦(抜粋) | |
和歌 いそげども | 源義経 |
和歌 見るとても | 靜御前 |
安宅の関 | 角光嘯堂 |
靜御前 | 頼山陽 |
~歌謡吟詠~悲恋靜御前 | 丘南窓(漢詩) |
靜女終焉の地を尋ぬ | 丘南窓 |
以上十三番を動画でお楽しみください
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【ご案内】企画構成吟舞第一部・第二部収録版を販売しております。ホームページよりも画像・音声ともに鮮明です。購入を希望される方は下記までご連絡をお願い致します。
制作者連絡先 市川 希一 09032270571
価格 ブルーレイ2,000円 DVD1,300円
枚数 | 郵便料金 | |
1枚 | 140円 | |
2枚 | 250円 | |
3枚~4枚 | 510円 | 厚さ3㎝超で規格外適応 |
5枚~11枚 | 710円 | 厚さ3㎝超で規格外適応 |
いかがでしたでしょうか?
本大会では、諸説ありますが本県古河市を終焉の地とし、没後830年を迎えた『靜御前』を取り上げました。平安時代から鎌倉時代を生き抜いた都一の白拍子・靜御前。
たまゆらとは一瞬という意味だそうです。義経と靜との儚くも甘い“たまゆら”の恋。義経を恋い慕うも辛く悲しい運命(さだめ)であった靜のあまりにも短い生涯を、流暢な語りとともに詠や舞から感じとって頂けましたら幸いです。
古河の光了寺さんの過去帳には、靜御前の戒名『巌松院殿義靜妙源大姉』が残されており、後白河法皇より賜った大切な舞衣がご当地の文化財として保存されております。歴史好きの方には、是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
最後に会場のお客様のお声をご紹介します
若人たちの吟舞では、これからも若い力で日本伝統の文化を続けてもらう事の大切さを感じました。エールを送ります。構成吟舞がいつも素晴らしい。出演者もさることながら、脚本・企画・監修・演出等多数の方々が裏方としてご苦労なさっている事でしょう。全員の集大成ですね。琵琶を奏でる音色にも感動でした。(小野田光子さん 水戸市在住)
昭和の時代から始めたこの催し物が一段と円熟味を増して、次世代を担う子供達に日本の伝統文化に触れる機会を提供する等、まさに温故知新の時代になったと実感しております。新時代『令和』を機に、吟詠剣詩舞道が更に定着し、より一層活動意欲が湧く事で自己実現を目指し、完成度を高めて次世代へと繋げていきたいものです。感性豊かな人間形成の一助を願って・・・
また来年お会いしましょう