今、古典が新しい!茨城県吟詠剣詩舞総連盟(茨吟連)

茨城県芸術祭 第55回吟詠剣詩舞道記念大会盛大に開催

令和6年11月17日(日)茨城県東海文化センターに於いて、第55回茨城県芸術祭 吟詠剣詩舞道記念大会が盛大に開催された。秋の長雨もさり秋晴れの続く好季節も相まってたくさんの方々のご来場誠に有難うありがとうございました。

まずは合吟コンクールの模様です。出場組は65組。昨年より12組増え会員の方々のご協力に感謝いたします。成績は次の通りです。

 

【合吟コンクール】         ※番号はプログラム№です

優勝 準優勝 第三位
烈公杯(三人立) 38水府流吟道 37岳謙流吟道岳謙会 12香雲流香花会
義公杯(五人立) 48岳謙流吟道岳謙会 52詩吟朗詠錦城会 46八洲流吟詠会

烈公杯合吟コンクール 優勝 38水府流吟道

 

 

 

 

 

 

 

義公杯合吟コンクール 優勝 48岳謙流吟道岳謙会

 

 

 

 

 

【剣詩舞の部】14番

 

 

◆企画構成吟舞

【第一部 構成吟舞 子供たちの群舞 未来への翔】2年ぶりの出場となった龍翔寺こども園の皆さんです。指導は舞・朗唱ともに、水府流吟道吾風会会長の大川吾風氏が携わっている。会場いっぱいに響き渡る声で『三学』『吾汝語』『吾十有五にして』を朗唱した後、小島育実さんが『菅原道真作 九月十日』を吟じた。この量目を諳んじて……子供は凄い!圧巻であった。

 

【第二部 令和6年度 優勝者吟詠】今年度の吟士権コンクール・Lucky FM 茨城放送杯吟詠コンクール・全国吟詠コンクール東日本大会における各部門の優勝者による吟詠を披露した。金屏風前での緊張感に包まれた2分間は達成感で打ち消された事でしょう。更なる精進は言うまでもないが、併せて吟舞界の一翼を担うことを心にとどめて活躍されたい。

 

 

 

【第三部 構成吟舞 剣聖 宮本武蔵】武蔵は生涯に渡り剣術を磨き上げ、己の生き方を見つめ武士としての兵法の道を探求し続けた。その集大成である『五輪書』は武蔵が亡くなる直前に完成した。自分の人生をかけて書き上げた。剣の道を究め、その先に見出した彼の哲学が込められた五輪書は、勝負事に対峙するための秘訣が多く書かれている。現代人が生きていく上での重要なヒントが数多くちりばめられている。秋の夜長にあらためて再読してみよう。

 

 

※巌流島は著作権上放映できませんのでご了承ください

◆40年前、NHK総合・新大型時代劇で役所広司が武蔵を演じ、佐々木小次郎と対決した。家にテレビは一台、父に付き合って観たのを思い出す。その後のNHK大河ドラマ武蔵MUSASHIでは、現・市川團十郎(海老蔵)が演じている。

◆『剣聖・宮本武蔵』いかがでしたでしょうか。黒澤止幾物語以来の出演となった講談師・一龍齋貞心師匠の語りには毎回ぐっと迫りくるものを覚えます。益々のご活躍を祈念いたします。お忙しいなか有難うございました。

 

おわりに

本日の記念大会にご尽力くださいました先生方大変お疲れ様でした。そして会場いっぱいに埋め尽くされたお客様、ご来場誠に有難うございました。日本の伝統芸能である吟詠剣詩舞に年々関心の薄さを感じておりましたが、本日の大入りは関係者の一人として感無量であります。年内の茨吟連主催の行事はこれをもって終了となります。会員の方々のご支援ご協力に感謝いたします。 秋の日は釣瓶落とし、どうぞお気をつけてお帰りください。有難うございました!